Cristo Si e` Fermato a Eboli ― 2005年10月07日 16:29
昨日、信州大学の附属図書館へ初めて入り、イタリア文学のあたりをチェックしてみた。
そして、そこで初めて目にした『キリストはエボリに止まりぬ』(C.レーヴィ)。
以前ブログにも書いたことだが、この本を映画化した『エボリ』という作品を観たことが、私の南イタリア詣でのきっかけにもなっている。
この本は絶版となって久しく、入手困難。これまで、東京で私がうろついていた図書館でも目にすることはなかった。映画の方はDVDで確保してあって、何度も繰り返し観ている。しかし、原作の方は読みたくても読めない状況が続いていた。
何と、それが書棚に2冊も並んでいるではないか。これは借りないわけにはいかない。
本を開くと、最初のあたりに南イタリアの地図が載っている。
それでもってこの地図、バジリカータ州の記述が異常に詳しい。
マテーラ、メルフィ、ポテンツァのような有名な地名はともかく、トリカリコ、ピスティッチ、クラコという”知られざる観光地(?)”のほか、私が全く知らない地名もがずらずらと書き込んである(サンマルコ・フォルテとか)。もう、たまらん。
まだ読んでいないけれど、バッグの中にこの本が入っていると思うだけで、妙に嬉しい。
蝶がいっぱい → 芋虫がいっぱい? ― 2005年10月11日 12:48
引っ越し直後のバタバタから抜け出し、家の近くに飛来する小鳥や虫たちを観察する余裕ができてきた。
先週は、家の前の電線にとまっているチゴモズの雌をみつけた。チゴモズを観たのは初めて。ちゃんと観察していれば、いろいろな小鳥の飛来が確認できそうである。
東京の国立市に住んでいたときには、狭い市内の地域だけで30種近くの小鳥を観ることができた。山に囲まれた信州なら、もっとたくさんの種類を観ることができるはず。今から楽しみだ。
庭先には、ツマグロヒョウモンがよくやってくる。珍しい蝶ではないらしいが、東京ではあまり見かけなかったし、色が派手なので、庭の手入れの合間に手を休めて眺めみたり、写真を撮ったりして楽しんでいる。
ほかに、名前はよくわからないけれど、シジミ蝶も何種類か来ている。
これだけ蝶がいっぱい飛んでいるのだとすると、そのうち、庭に芋虫が大発生する気もするが(ホントは私はムシが苦手)、こいつらなら許せる。
間引くときどうする? ― 2005年10月22日 12:57
庭に種を蒔いた。
春菊とパセリとパクチーの3種。どれも10月頃までに蒔けば何とかなるらしいので、庭の一角に家庭菜園風の場所をつくってみた。
かくして、1週間ほど経って、たくさんの芽が出てきた。
だが、明らかに6種以上の植物が一斉に芽を出してきている。要するに、3種以上の雑草がわんさかと生えてきたわけである。
しかし、初心者の私には、春菊はともかくとして(写真のとおり見分けがつきやすい)、パセリとパクチーの芽がどんなものか知らない。雑草との見分けがつかない。
ある程度大きくなるまで待つしかないが、雑草が大きくなってからでは除草が大変だ。それに、パクチーはまだ(あるいは永遠にか)発芽していないのではないかという疑いもある。どうなることやら。
なめこをあぶる ― 2005年10月30日 11:47
一昨日のことだが、茸の”なめこ”を網焼きにして食べてみた。
そんなことをしては茸が崩れ、網にへばり着くのではないかと思う人が多いと思う。いやいやどうして、これがキッチリと焼けてかなり旨かったのだ。
私もこの信州に引っ越すまでは、”なめこ”と言えば、ビニールパックに詰められたヌルヌルの茸しか想像できなかった。しかし、考えてみれば、あんなぬめりに包まれた状態で茸が生えているわけもない。
やはりあったのである。加工前の”生のなめこ”というものが。このあたりでは、ときどき山で採られたなめこも店先に並ぶことがある。なめこも普通の茸と同だったのだ。
新鮮な生のなめこは、傘のてっぺんがややヌルヌルしていて、いきなり焼くのは難しそうだった。しかし、乾燥してしまうとそれも消えてしまう。
その少し乾いた状態のなめこを見た女房が「これなら焼けるんじゃない?」と言い出した。
それで、ちょうど”こうたけ”という香りが松茸に似た茸を炙っていたところだったから、試しになめこも網の上に乗せてみることにしたわけである。
焼けた茸は、どう見てもなめこではない。しかし、これにかぶりつくと、あのなめこの味がする。旨い。
この一ヶ月ほどで、あかんぼう、こむそうだけ、じごぼう、りこぼう、くりたけ、うしぶと、こうたけ、といった今まで口にしたことのなかった茸を食べまくっている。ほかにも、お馴染みの茸もたくさん食べている。なめこ、ひらたけ、エリンギ、えのき茸と、どれほど食べたことか。
P.S. それでも椎茸だけは食べてません。ものすごく嫌いなんです、椎茸だけは。
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