去年の桜が懐かしく ― 2011年05月03日 22:12
GWの初め、池田町の"桜仙峡"なる桜の名所にバイクで行ってみたのだが、すでに桜のシーズンは終わっていた。公民館のおじさんによれば、1週間前が見頃だったとのこと。
今年は、花粉ひさん(飛散/悲惨)の量が極端に多く、そのピークが4月中旬にまでずれ込むという過酷な春だった。
ただでさえ花粉症が重症の私は、今年の大量飛散のため4月初旬から体調が非常に悪化し、土日は寝たきり状態。ずっと外出すらままならず、完全に桜の見頃を逃してしまった。
去年は、4月初めに石和温泉の夜桜を楽しみ(上の写真)、中旬には両親を連れて桜満開の上田城、安養寺の枝垂れ桜群、安曇野の巨大な枝垂れ桜(下の写真)、松本城の夜桜を観てまわった。さらには、桜に覆われた弘法山にも登って、桜ずくしの春であった。
今年もまた、同じ季節が巡って来るのだと思っていたのだが甘かった。春は必ず巡ってくるけれど、全く同じという春はないのである(当たり前か)。
ちなみに、写真の下の方、白くなっているのは雪だ。振り返ってみると、去年は、春に降り積もる珍しい雪と、満開の桜が同時に観られた絶好のシーズンだった。
何から何まで特別だった去年と、花粉に苛まれた今年をならしてみれば、辻褄は合っているのかも知れない。
今のところ今年の桜は不発だけれど、GW中のうちに北へとバイク・ツーリングに出かけ、何とか満開の桜を観てみたいと思っている・・・が、今日は黄砂に阻まれている(T_T)。
今年の桜は称名寺 ― 2011年05月04日 21:45
今日は黄砂の方も収まり、晴天。
ならば行くしかあるまいと、バイクで高速道路を北上し、桜を観に行ってきた。
ならば行くしかあるまいと、バイクで高速道路を北上し、桜を観に行ってきた。
写真は信濃町柴津にある称名寺の枝垂れ桜。
今年はこの桜の一点豪華主義で終了である。
この桜の存在を知ったのは、駄菓子さんのブログの記事のおかげだった↓
http://dagashi.txt-nifty.com/weblog/2010/06/post-3d37.html
称名寺の「鐘」にまつわるエピソードについては、その記事にゆだねるとして、今回のわがブログのウリは桜の花しかないので、写真をもう一枚。
鐘つき堂と桜の枝振りとの調和が美しい。こうしてみると、斜面に立つ桜(樹齢400年を超えるとか)が先だったのか、お堂の方が先だったのか、大変に気になる。
いずれにしても、少なくとも桜が立派になってからというもの、寺の建物は、この桜の姿に合わせて立ち位置が決められ、デザインされてきたような気がしてならない。
震災で長野が初日になった ― 2011年05月10日 00:00
5月7日(土)には、長野ビッグハットでの小田和正コンサートへ。
この方のステージを観るのは4度目である。
最初は1978年に栃木県足利市で、2度目は1988年頃に福島市で(いずれもオフコース時代)。
小田さん自身が63歳だそうだが、こうして振り返ってみると、私も年をとったものだと思う。実際、今回のコンサート会場へと向かうシャトルバスは、どこか中高年者向けの慰安旅行の佇まいがあった。
3度目は2005年に東京を離れる直前の夏、小さな会場でのプライベートライブのようなものに出かけた。
その会場というのが行ってみてビックリで、その昔、私が大好きだった人から、ハイネケンビールをおごってもらったという、大変に想い出深い場所だったりした。
いつだったか、ファンハウスというレコード会社に関する仕事を少しやったことがあって、会社の方から音楽CDをたくさん頂いたことがあった。事前に、私が小田さんのファンなのだと言っておいたこともあって、その中に小田さんのCDが2枚入ってた。
それは「この仕事をやっていて良かった」と思えた数少ない瞬間だったように思う。
何かと、この方の繰り出す音楽は、私の想い出に深く結びついているのだけれど、今回のコンサートもまた、特別なものになった。
震災の影響で、今年予定されていたコンサートツアーの序盤は中止と延期が相次ぎ、この日の長野でのコンサートが初日になってしまった。
震災のこととか、この人はクドクドと言うタイプの人ではないが、何かとその歌詞は、今起きている悲劇と重なって、きこえて来てしまう。
戦える 僕らの武器は 今 何かと
それを見つけて こゝへ 並ばないか
やがていつの日か この国のすべてを
僕らが この手で 変えてゆくんだったよね
この曲"the flag"は、このコンサートで初めて聴いたのだけれど、とても印象に残った。
こだいこんの浅漬け ― 2011年05月24日 23:52
先日、こだいこんの浅漬けをつくってみた。
大きな根っこだから”大根”なのに、小さいから”小大根”・・・なんてアンビバレントな野菜なんだろう! しかもうまい!
かなり昔、京都でこだいこんの漬け物にはじめて出会い、そのうまさに感動してからというもの、この漬け物にはずっと、こだわり続けている。
京都の専門店の店先に並べられていたその漬け物は、かなりいいお値段ではあったのだけれど、京都に出かけると必ず大量購入をしていた。まずは自分用のものを確保したうえで、親にも知人にも、必ずと言っていいほど送りつけていたのである。
それと同じ種類なのかはわからないものの、ご近所スーパーにも"こだいこん"が登場することがある。
冷静になってみれば、グラムあたりの単価は決して安くはないのだが、「一袋100円」という、なぜか魅力的なバーコード入りのシールに引き寄せられ、こだいこんが店頭に並ぶと必ず買ってしまう。
そして、買ってきたこだいこんを、(これまた100円ショップで買ってきた)小型の漬け物用容器に投入し、地元農協が開発した浅漬用の汁をひかえ目にかける。そして圧縮。冷蔵庫に格納。
およそ一日置いたら、コイツをつまみにビールでフィニッシュ!
まあ何を"終えた"のかはさておき、かつての京都で知った"あの高価な味"が、わずか100円ほどで楽しめるが信州の初夏なのである。
「クラフトフェアまつもと」にて ― 2011年05月29日 22:31
毎年、5月末頃の土日には「クラフトフェアまつもと」が開催される。
木工、ガラス、金属、陶器、アクセサリー、革・布製品等々、あらゆる工芸品のジャンルから若手を中心とする作家たちが参加し、作品を出品して販売してくれる。大変にありがたい企画である。
今年は、まずは私が大ファンの金属製品の作家さん(ちなみに超~美人です。作品も秀逸ですが)のサイトへ赴き、アルマイト製の小鍋を購入。
それから、数年前に買って気に入っていたそば猪口(最近割ってしまった)の買い直し(この作家さんは少し不器用なのだが、地道な作業を繰り返しているところが好感がもてる)。
こうして作り手と直接お話したり(美貌を鑑賞したり)しながら、日常に少しだけ彩りを与えてくれるデザイン性の高い道具を入手できるところが、この祭典の最大の魅力である。
ほかにも、まな板やらショッピングバッグを買い、クラフトフェア開催中は100円均一になるバスに乗って帰ってきた。
写真は、クラフトフェアで行われていた「実演」である。かつての「女工」さんたちが、蚕の繭が絹糸になってゆく瞬間をみせてくれていた。
お湯の中に繭を浸し、ハケのようなもので糸を拾って巻き取る機械につないで行く。この装置に関しては、博物館で何度かみたことがあるのだが、実演をこの目でみるのは初めてだ。
これも「おひさま」効果らしい。
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