"The Venetian ~2011年08月25日 23:19

 
~ Macao-Resort-Hotel"というホテルに、先週末泊まってきました。

父が"ヴェネチア"に連れて行ってくれると言うので、パスポート持参で成田空港に駆けつけたところ、香港航空の飛行機に乗せられ、父と二人で、約40人ほどの香港・マカオの団体ツアーに参加することに...。

迂闊にも"ヴェネティアン"を"ヴェネチア"と聞き違え(父が話す栃木の標準語では区別がつかない)、思いがけない旅行をすることになった(笑)。おそらく、こんな誘いがなければ、自分からは一生行くことはなかっただろうと思う。おかげで貴重な体験ができた。

写真は、マカオのザ・ヴェネティアン・ホテルの3階にある巨大ショッピングモールの風景である。「カナル」(グランド・カナルとかいろいろあった)にはゴンドラが浮かべられており、白人の船頭さんたちが「サントゥァ~~~ルゥ・・・(長い間)・・・チィ~アァ~~ァ~、ア゛ッ!!」と歌ってる。
客室はクラシックなイタリア風。広さは70平方メートルもあって、バスケットチームの合宿が一部屋でもできそう。テレビは2つもあるし。窓の外に目をやれば、「サンマルコ広場の鐘楼」(のようなもの)が見える。ほかにもリアルト橋(らしきもの)とドゥカーレ宮殿(と思われるもの)がホテル正面に並んで建っている。
要するに、ヴェネチアという街そのものを、丸ごとコピーしたような巨大施設なのであった。

香港の有名な女人街では、ブランドバッグの模造品、高級時計のコピーやらが氾濫していた。だが、このホテルのコピーは比べようもなく壮大である。唯一無二のヴェネチアの街の何もかもを、カジノで稼いだ圧倒的なカネの力でコピーしようというのだから、その勢いには絶句するほかない。
まあホンモノには及ばないまでも、その造り込みの度合いと巨大さは立派。なかなか楽しめた。
迂闊にも、「本家のヴェネチアにわざわざ行かなくても、ここで済ませばいいかな」なんて、一瞬思ってしまった。カジノ(実はこの複合施設の心臓部はコレ)も気軽に楽しめたし。

楽しむため、カネを稼ぐためなら何でもアリという沸騰するような空気がマカオには溢れていた。
ふと、ニーチェを現代のマカオに連れて行ったら、ツァラストラをちょっとばかり書き直すのではないかと思った。