〔後〕ファイヤー!2013年03月04日 00:33

(2012年12月25日)

アッコンのスークに行ってみると、魚屋が何軒かあった。近海で捕れたと思われる魚介の数々が並べられていて、種類も豊富だし、鮮度もいい感じだった。スークを散策しながら、この日の晩ごはんは、是非とも魚料理を食べておきたいと思った。狙いは、鮮度のよい魚を素材にしたシンプルな焼きものである。

それで、夕刻、ホテルを出て地元の方々で賑わっている店を選び、まずはメニューに書いてあった「本日の魚料理」とは何かを尋ねてみた。すると、「スモークド・サーモン」だというお答え。
昼間、スークではサーモンは見かけなかった。旨そうに見えたあの地物の魚たちはどうなってるんだろうか。私は、店の選択を間違えてしまったのか!

いやいや、Akko最後の晩である。ここで引き下がるわけには行かない。私はサーモンは嫌いだから、別の"grilled sea fish"が食べたいのだと訴え、メニューに書いてない魚料理はないのかと繰り返し尋ねたみた。しかし、私も店のウェイターも、英語は一応理解できるが、決して堪能ではなく、どちらかというと苦手というレベルである。とんちんかんな英会話が繰り広げられる事態となってしまった。

そこで私は、最後の手段に訴えるつもりで、こんなことを言ってみた。
「フィッシュ! ファイヤー!」
ちなみに、そのときの私の両手は、まるで岡本太郎であった(要するにそんな感じ。わからない人はあきらめてください)。

ま、下手くそ同士の英会話なんて、そんなものである。この私の台詞を聞いたウェイターは、ようやく意味がわかったという顔をして、厨房にオーダーを伝えに行ってくれた。

かくして、私のテーブルに届けられたのがコレである。
確かにそれはフィッシュであり、ファイヤーが関係した料理で、とてもおいしい焼き魚料理だった。
そして、ちゃんと「開き」になっていたのが驚きであった。