〔後〕"SASHIMI"という名の料理2013年04月12日 23:08

(2012年12月26日)

この日の夕食は、まずはイタリアン・レストランでワインを一杯ほど。その店では、とりあえず、つまみ程度の前菜だけにして、その後、ホテル近くのラテン風のバーに移動した。
テルアビブの夜は賑やか。早朝まで開いているバーも数多く、酒飲みにはたまらない都市の一つと言えるのではないかと思う。

まずは"Estrella1906"というスペインのビールを頼む。"Estrella"は私が乗ってるカワサキ製バイクと同じ名前である。前々から飲んでみたいと思っていた銘柄のビールだった。
この店は、テルアビブで流行中のいわゆるスシ・バーとは違うのだが、メニューにはその流行りを取り入れたと思われる興味深い料理がいくつかあった。

というわけで、そんなスペシャル和食メニューの中から、まずは生牡蠣のわさびソース風を食してみた。う~む、わさびはいいとして、そのウズラの卵の卵黄は余計では? という料理だった。
お次は、"SASHIMI"と題された料理である(写真)。
生のマグロにはごま油が塗られ、塩が振ってあった。スライスされたタマネギとの相性は微妙であったが、まあそれなりに楽しめる料理だった。

この種のバーはホテル近くに何軒もあって、どの店も大盛況だった。
ご飲食代の方は結構高め。お酒も、少量しか載ってない料理も、1杯・1皿で1000円前後。お腹いっぱいに食べたり、気持ちよく酔うまで飲むとすると結構な散財になってしまう。そう気安く行けるような店ではないはずなのだが、それでも開店直後を狙わないと、すぐに満席になってしまって、予約なしでは席が確保できないような状態だった。

テルアビブの若者たちは、それほど稼いでいるのか? 年末だけのどんちゃん騒ぎなのか?
一方で、この地点からほんの数十キロしか離れていない場所に貧困があり、そこからロケット弾が飛んで来る・・・酩酊気味の頭の中をいろんな情報が行き交い、混乱する。
そういう意味でも、イスラエルは刺激的な国だった。