新誌名創刊! 『月刊住職』2013年12月14日 19:20

昨日の朝日新聞1面、出版物の広告欄で、『月刊住職』という見慣れない雑誌名が目にとまった。新誌名創刊だそうな。

・ スーパー最大手が「永大供養」を売り出した大問題
・ 国有地にされた境内地奪還裁判で寺院が勝訴
・ 初の各宗派調査 教化費の使徒と費用対効果
・ 月命日に壇信徒を訪ねる住職たちに学ぶ功徳

といった内容。寺院に関連する生々しい情報に溢れている。そう、私が愛するあの某業界スーパー月刊誌『寺門興隆』↓と瓜二つなのであった。
http://ike.asablo.jp/blog/2009/04/08/4232536

私のようなファンが増殖した結果、ついにライバル誌が創刊されたのだろうか。一瞬そう思ってしまったが、よくみると「『寺門興隆』改名」とある。出版元も興山舎で同じだった。

Wikipediaには、その事情が書かれている。
もともと1974年に金花舎が『月刊住職』を創刊したが、金花舎の倒産に伴って、興山舎が後継誌である『寺門興隆』を1998年に発刊するようになったらしい。そして、今年の12月から、興山舎が誌名をもとの『月刊住職』に戻したというわけである。
個人的には、『寺門興隆』の方が好きだったのだけれど、40年もの歴史を刻んだ雑誌なのだとしたら、創刊当初の誌名に戻すのも納得できる。

ちなみに、興山舎のHPによると、『最新 寺院の法律実務大辞典』が近刊予定だそうである。これは大歓迎で、発刊されたら購入するつもりだ。

やっと会えたフェデリーコの胸像2013年12月20日 06:38

 
やっとフェデリーコ2世の胸像に会えた。
場所はバルレッタの市民博物館。その存在は、ずっと前から知っていたのだけれど、なぜか観ることができなかった。

1998年にここに来たときは、展示品の整理のためとかで長期休館中だった(休館中でも観たという人もいるらしいが)。2011年に再チャレンジしたところ、休館日にあたっていてこれまた不発。当然、数日後に再々チャレンジをしようとしていたのだが、風邪をひいてしまって中止。
今回は事前に開館時間も調べ、ようやくこの部屋にたどり着けた。

ま、もうちょっと普通に展示しておいて欲しかった気もするけれど・・・。
しかも、この手前の2つの部屋には、フェデリーコ関係のかなり手の込んだ(かなり予算がつぎ込まれた)展示もあった。
いずれの部屋にも、立方体のディスプレイが真ん中に置かれ、壁にも映像が投影される装置が設えられている。
最初の部屋は、フェデリーコの鷹狩りや鳥類の研究に関する図が次々と映し出されていた(私が見たことのない絵も多数あって感動!)。次の部屋は、十字軍関係で、フェデリーコとイスラム君主のアル・カーミルが並んで描かれた有名な(?)絵などが浮かび上がる。

おそらく、この映像プログラムを最初から最後まで見切った人は、この一ヶ月の間において、私1人だけではないかと思う。
何しろ、アナウンスによる説明も、パネルによる説明も一切なしというマニア向けとしか思えない展示方法である。いくつもの画面には、同時に違う映像が映し出されるため、全部観るのに時間がかかる。
普通は立方体のディスプレイを横目に、ただ通り過ぎるだけだろう(もしかして、バルレッタ市民は郷土史の教育が徹底していて、あれこれ説明を受けなくても、その図像の意味がわかるのだろうか)。

ともあれ、10年越しの宿題をやっと片付けられた。

Massafra2013年12月22日 00:15


またプーリアに行きたいと強く強く念じれば、何かしら口実が見つかるものである。

Massafraは、マテーラやグラヴィナ・イン・プーリアと同じく、Gravinaと呼ばれる谷の上にある街である。そのため、前から気になっていた街だった。
今回、Massafraの城が、フェデリーコ2世の手によるものではないかとの説(理由は塔が八角形だからというものらしい)があると聞き、ついにやっ来るべき口実がみつかった。その真偽はともかく、ロベルト・イル・グィスカルドの甥が建てたノルマン城がこの城の礎だったことは間違いないらしい。

今日は、例によって修復工事中につき、城の見学はできなかった。一部は図書館として利用されているのだが、それも土曜日だったために中に入れず。
ま、こんなもんでしょう。

Massafraは、この地域によrくある「白い街」の風情もあり、Gravinaの独特の景観もあり、なかなか魅力的な街だった。