モズと目が合った2008年04月03日 21:23

 
いつもの通勤路の途中、モズを見つけた。
水路の中をのぞき込んでおり、ターゲット(たぶん虫)の動きを追うのに夢中になっている様子。
おかげでかなり近づくことができて、300mmのレンズでファインダーの半分ほどにモズが収まるくらいまで接近できた。

何回かシャッターを切ったところで、そのモズが私が接近していることに気づいたようだった。普通だと、鳥さんは飛び去ってしまうものだが、このモズはこちらをじっと見ている感じ。

しばらく目が合ったような状態になったが、やがてモズはまた狩りに復帰。私の存在など無視するようになった。
モズと私の間には水路があった。幅がそこそこあって、とても飛び越えられない。

さすがはハンター系の鳥さん。
モズの方は、私の運動能力を見切ったようだ。

500mm「反射望遠鏡」の世界2008年03月02日 19:07


先月、鳥さんの観察のため、新兵器を導入した。
500mmのケンコー製ミラーレンズ。絞りはF8固定で、しかもマニュアルフォーカス。写真用レンズというより、カメラに取り付け可能な「反射望遠鏡」と言った方がよいかも知れない。普通のレンズのようなシャープ感がなく、写りはいまいち。

しかし、この35mm換算で750mm相当となる超望遠の世界はなかなかのもの。これまで見えなかったものが見えるようになった。

おかげで、このレンズを付けて歩いた初日、田んぼのあぜ道にいたカシラダカを発見。ツグミだろうと思ってファインダーを覗いてみたら、カシラダカのメスだった。珍しくはないが、これまで私が見たことのない鳥さんだった。

2日目には、シメ、カシラダカ、イカル、ホオジロが観察できた。シメを見たのも今回が初めて。ホオジロは東京の高尾山でよく見られたけれど、松本では初めて。
この日は、ツグミやジョウビタキのような冬の常連さんたちや、カワラヒワ、トビも観察できたから、ほんの1時間足らずの散歩だけで、これだけの種類の鳥さんが観察できた。これにスズメだのヒヨドリだのを加えると種類は10を超えた。

そして、この日の初ものとして忘れられないのが、上の写真の鳥(セキレイの仲間だが正体不明)。
しっぽの振り方がセキレイと同じで、少し緑がかっていたことから、たぶんビンズイだと思うのだが、タヒバリのような気もして、自信がない。当然、見るのは初めてだった。
立ち止まって上を見たり、しっぽを振るその仕草に何とも言えない愛嬌がある。地味な鳥さんだが、一目で好きになった。

これまでは300mm(450mm相当)までのズームレンズしか使っていなかったけれど、この500mm(750mm相当)は鳥さんの「観察」にはかなり使えることがわかった。
ただ、「写真」となるとキツイ。1/1000以下の早いシャッターを切ってもブレることブレること。α700の手ブレ補正も、焦点距離をカメラが認識できないせいか、あまり効果なし。1脚を持ち歩き、鳥さんを見つけると、とっさにカメラを取り付け、マニュアルでピントを合わせるのだが、その間に鳥さんたちは飛んで行ってしまう。

それでもAFレンズに手を出す気にならないのは、高価なのと(それが最大の理由だが)、400mmクラスになると重量が1kgを超え、でかすぎるから。
このミラーレンズのように、軽くてコンパクトな、デジカメ専用の超望遠レンズを開発してもらいたいものだな~、と思う今日この頃である。

そんなわけで、タムロンさん、シグマさん、トキナーさん、よろしく(とくにトキナーさん、αとも仲良くしてね)。

奇妙なツーショット2008年01月27日 22:43

今日は、α700に望遠ズームを付けて、久しぶりに職場まで歩いてみた。

しかし、水路沿いにキセキレイを探すも、今日は全くの不発。仕方ないので、水路を離れ、スズメの集団や椋鳥の集団を撮ったりしながら歩く。
残りの行程もあと3分の1ほどになり、今日はあまり収穫がないなと思っていたところ、高い木の枝の上の方に、何となく奇妙な雰囲気の2羽の鳥を発見した。

色が微妙に違う2羽の鳥が寄り添っているため、最初は雄雌のつがいだと思った。だが、「こんな鳥いたっけ?」という奇妙な感じ。ファインダーを覗いてみると、小さくツグミのような鳥が見えたので、とりあえずシャッターを切っておいた。

それで、後で画像を拡大して確認してみたら、左がツグミで右がイカルだった。
どうも、ファインダー上では非常に小さくしか見えなかったし、同じ種類の雄雌がいるという先入観で眺めてしまったため、2種類の鳥が頭の中でごちゃ混ぜになり、1種類の雄雌の「変な鳥」だと思ってしまったようだ。

それにしても、種類違うのに、こんなにくっついてちゃっていいのかねぇ。

本日のキセキレイ2007年03月02日 12:33


この冬は、昨シーズンとは違って、通勤路の小川や水路でもキセキレイの姿が見られる。
ただ、前にもブログに書いたとおり、キセキレイの姿を写真にとらえるのは難しく、とても通勤のついでなんかで、キッチリ撮れるような相手ではない。まして、あのお腹の美しい黄色い羽を撮るのは至難の業である。

実は、キセキレイ自体の写真は何度も撮っている。しかし、光量不足、逆光が多く、なかなかキレイに撮れる条件が整わない。
未だにちゃんと撮れた試しはないが、今日は画像は悪いけれど、ちょっと珍しいシーンが撮れた。
それが上の写真。お腹の羽毛を膨らましていて、これだけだと、マヒワか何か別の鳥のようだ。だが、直前に背中の模様や飛び方鳴き声を確認しているので、キセキレイに間違いはない。

少なくとも私は、キセキレイがこんな風にお腹を膨らませている姿を今まで見たことがない。ちょうどその辺りにだけ日光が当たっていたため、黄色いふわふわしたボールが宙に浮かんでいる感じに見えていた。

やはりキセキレイの黄色は特別だ。色自体がカワイイのだ。
こうした上質な羽毛を見てしまうと、猫のシケルガイタ様の毛並みは・・・、いやそれは言うまい。

日常バードウォッチングの成果2007年01月31日 23:52

メジロ 先週、庭に設えた餌台の上で、2羽のメジロが林檎をついばむ姿が見られた。
去年の3月、餌台をつくってはみたものの、完全にヒヨドリとスズメ専用となっていた。しかし、ヒヨドリとスズメなら、その辺りの枝や電線によくとまっている。こんな連中ばかりでは餌台をつくった意味が全くないではないかと、毎日そこでキーキー鳴いてるヒヨドリを眺めながら、思っていた。
いやしかし、辛抱強く待ってみるものだ。こうして期待していたシーンが見られたのだから。

ヒレンジャク 今月の日常バードウォッチングは、餌台に限らず充実していた。
初ものはヒレンジャク。
通勤途中のこと、通勤路にある小さな神社で見つけた。かなり高い枝のところに、10羽を超える群れがいた。
その場所はいつもヒヨドリが群れているだけのため、その日も素通りするところだった。しかし、聞き慣れない鳴き声が気になって引き返してみた。真下から高い枝を見上げていたため、最初、肉眼ではよくわからなかった。そこでデジカメで撮ってみるとヒレンジャクが写っていた。
慌ててその木から距離をとり、なんとか少しは横からのカットを撮った。
この鳥を見たのは初めてのこと。図鑑の説明によると、渡来数が減ってきており、なかなかお目にかかれないらしい。聞いたことのない鳴き声をちゃんと自分が聞き分けられたことも含めて、嬉しい出来事だった。

ジョウビタキ それと、やっと見つけたジョウビタキのメス。
実は、今シーズンは毎日のようにオスのジョウビタキを見ることができる。通勤であれ週末の散歩であれ、とにかく道を歩いていると必ず出くわすほどだ。ただ、なぜかこれまではメスが1羽も見られなかった。
オスの派手なオレンジがかった赤色もいいが、好きなのはメスの淡い色彩の方だ。
東京の国立市に住んでいた頃、近所に毎冬メスのジョウビタキが住み着いてカワイイ姿を見せてくれた。その頃は、なぜかオスを一度も見なかった。
どうしてこうも、ジョウビタキはオス・メスで分かれて暮らしたがるのか。 ずっとそう思っていたが、北海道を除くと日本では繁殖しないから仕方がないようだ。

ともあれ、ジョウビタキにもわが家の餌台に来てくれないかと願っている。けれど、オスが一瞬だけとまる姿は何度も見ているものの、すぐに飛んで行ってしまう。
やはり、この餌台は、すごく危険な雰囲気が漂っているんだろうな。

雑きのこ鍋への道2006年11月05日 00:16

ImageName 昨日は、有料のトンネルをつかって、雑きのこの買い出しに出かけた。
トンネルの向こうに農産物直販所があって、山で採れた天然きのこもよく出る。ここの野菜はいつもピカピカでお気に入りなのだが、きのこの方の鮮度も抜群にいい。

前回は開店時間よりやや遅れたため、その直販所できのこが買えなかった。次善の策として、温泉場のスーパーに、時間をずらして2度も行く羽目になった。店にもよるが、雑きのこは時間差で入荷してくる場合もある。最初にのぞいたときに気に入ったものが見あたらなかったため2、3時間後にまた行ってみたわけである。

今回は、直販所の開店1分前にドアの前に並び、開店直後に雑きのこの棚にまっしぐら。ライバルは3名前後。最初に棚に取り付いた一人が、さっそく、品数の少ないリコボウを数パックも抱えるようにして持ち去って行った。私も負けじとリコボウ1パックを確保。
その後、クリタケ、ヒラタケを買い物カゴに入れ、まずはお会計。
そうやって雑きのこを確保した後、また店に戻ってゆっくりと他の野菜をみる。そこで、晩は鍋にしようということになり、天然なめこを買い足し、ネギも買った(このネギもすごく旨くて3本で50円!)。

ImageName 買い出しが済んだら、山奥にあるのに繁盛している不思議な喫茶店でブランチ。
前回は、温泉場のスーパーに時間差攻撃をかけるため、その喫茶店で時間調整をした。今回は買い出しが順調だったため、時間調整の必要はなし。最近渡ってきたジョウビタキの声を聞きながら(右の写真もその喫茶店近くで撮った)、ゆっくりと過ごす。

ImageName かくして、昨日の夕飯はきのこの炙りと雑きのこ鍋。

今回の買い出しは大成功だった。どのきのこも鮮度が非常によく(たぶん朝採ったばかり)、採取やパックのやり方も丁寧で、泥や落ち葉があまり着いていない。
その直販所に品物を出している方々の心意気が感じられる。ありがたや。

ImageName 余ったきのこは、女房が水煮にして冷蔵庫に保管。
これが結構もつ。しばらくは味噌汁やパスタの具になって活躍してくれるはずだ(きのこ鍋も可)。

去年はきのこの性質がつかめておらず、何度か失敗してしまった。しかし、今年は相手の正体がつかめたし、安定して旨い雑きのこのパスタソースができている。昨年はクリームとあわせるのがほとんどだったが、今年はトマトもあり。

こんな愉快な季節も、あっというま。
もうすぐ、あの山奥の喫茶店も冬期休業に入り、きのこも姿を消してゆく。

今年のご近所キセキレイ2006年10月24日 13:05


ようやく、通勤路にある小川にキセキレイが現れるようになった。繁殖期に入ったのか、ほぼ毎日、2羽で追いかけっこしている姿がみられる。

小さくて、じっとしていることのないキセキレイの撮影は難しい。「あ、いた」と思ってカメラを構えた頃には姿を消していることも多い。
私としては、是非ともあの黄色いお腹を綺麗に撮りたいのだが、そんな写真はまだ撮れていない。当分は無理かも知れない。

キセキレイの魅力は、やはりあのお腹の羽の黄色の美しさ。その色自体がかなりカワイイと思う。
ところが、キセキレイは水辺に執着する小鳥であるため、人間側の視点はどうしても、彼らのいる場所より上になってしまう。土手や堤防の上から川原を見下ろすようなアングルでは、あの黄色いお腹がよく見えない。背中ばかりをみることになりやすい。
たまに屋根や電線にとまることもある。だが、それはそれで、逆光になってちゃんと写真が撮れなかったりする。小鳥の撮影はとにかく難しい。
船に乗って岩場にいるキセキレイを狙う方法が一番なのだが、さすがにそこまでやる根性はなし。気長にチャンスを待つことにしよう。

もう少し季節が進んで寒さが厳しくなると、彼らはさらに下流に移動し、街を流れる川あたりに出没するはずだ(去年はそうだった)。
そちらの方が撮影の条件には恵まれているのかも知れない。来月になったら、街の散策ついでに、川辺に寄ってみようと思う。

雨はもういいです。2006年10月06日 21:07


信州に引っ越して1年が経った。
9月から10月にかけてのこの季節、晩夏なのか秋なのか初冬なのか、今年もよくわからない。

ともあれ、今年は雨が降り続くことが多く、気温が昨年より低くなっているような。当たり前のことながら、去年と同じ今年であるわけがない。鳥さんたちの動きについても、あらためて探る必要があるようだ。

去年は、通勤路の看板に、よくとまっているモズが見られた。3日に一度はお目にかかれたので、今年も同じように挨拶できるかと思ったら、今年は看板上に姿を全く見せない。
もちろん、他の場所でモズを見かけることは多い(写真のモズは別の場所で今年撮った)。でも、ずっと楽しみにしていたので、あの看板の上にいてくれないと寂しい。

最近、通勤路で撮影を狙っているのはキセキレイだ。だが、去年は通勤路の小川でよく見かけたのに、今年は同じようには姿を見せてくれない。そこで、小川沿いに遠回りして歩いてみたら、遠くに飛ぶ姿を見ることができた(撮影はできず)。いるにはいるらしい。

徐々に、今年の傾向と対策をが飲み込めつつあるが、困ったのはこのところの雨。傘をさして歩いていると、小鳥の気配を感じることができないし、カメラが濡れる。
このところの雨の多さは、日常バードウォッチングには不向き。望遠デジカメという武器を手に入れたというのに、活躍できる機会が少ない。

明日からの連休、きっと晴れますように。