後日談10・駐車場クイズ2007年01月02日 23:01


イタリアで車を路上に停めるときの第1の心配は、駐車違反にならないかである。

まあイタリアでは、当たり前のように路上駐車がされてはいる。しかし、道の両側にびっしりと車が停められており、そのスペースを見つけることは素人には不可能である。仮に見つかったとしても、それはほんの一台分ギリギリのスペースでしかない。しかし、そこにピッタリと車をはめ込むように駐車できる運転技術は、私にはない。

かといって、車があまり停められておらず、空いてる場所にはいろんな罠がある。
一台も停まっていないようなところは、取り締まりが厳しい可能性がある。だから、適度に車が停めてあって、しかも適度なスペースがある場所を探す。だが、これが全くもって難しいのである。
カプアの街では、道端にちょうどよい広いスペースがあって、車2台ほどが停められている場所があった。これはラッキーと思って停めたところ、役所の係員らしき人物がやってきて、車の窓を叩いてきた。"Grazie"って、何を感謝されたのかと思ったら、駐車料金を請求された。道端には、よく見ると市営の有料駐車場であることを示すの看板が設えてあった。

スペースが見つかって駐車できたとして、第2の心配は、あとで脱出できるのかということ。
前にも後ろにも、ピッタリと停められては脱出できない。だが、心配はそれだけではない。「横」に停められる可能性もある。さらに前後左右だけでなく、右斜め前、左斜め前、右斜め後ろ、左斜め後ろに車が停められ、完全に囲まれてしまう危険性もゼロではないのである。

ポリニャーノ・ア・マーレのホテルのテラスで酒を飲みながら、眼下の駐車スペースの様子を眺めていたところ、次第に駐車する車が重なっていった(写真のとおり)。これでは脱出不能となった車のドライバーが怒って、クラクションの嵐になるだろうな、と思っていた。
だが、そこは不思議の国イタリアである。そういった騒ぎが起こらないまま、昼寝から目を覚ましてみると車はすっかり姿を消していた。

さて、ここで問題です。
写真では、たくさんの車が無秩序に停められています。この場合、脱出不能となっているのは何台でしょう?