『名前のない少年、脚のない少女』2011年04月17日 00:21

 
本日は、こんなブラジル映画を観に行ってみました。
http://www.uplink.co.jp/namaenonai/

松本でこんな映画が観られるのも、松本CINEMAセレクトという団体のおかげ。
http://www.cinema-select.com/index.html

この手の映画は、ちゃんとした設備の整った映画館ではなくて、椅子がギシギシいうとか、映写機のカタカタいう音が絶えず聞こえるとか、出入り口のドアの隙間から光が漏れているとか・・・といった、ダメな感じが漂ってないとイケナイものだと、私は思い込んでいる。

それで今回は、久しぶりに新たな"ダメなかたち"を体験することになった。
会場に入って目に入ってきたのは、平らなフロアーに、ぽつりぽつりと並べられ、互いに"かなりの"距離が置かれたパイプ椅子の列だった。
何という贅沢な配列だろう!お隣のことが全く気にならない距離感。前の列とはずらして後列が並べられているから、前の人の存在さえも気にならない。入場客が極端に少ないからこそできる、究極の座席配列であった。

照明が落ちると、暗闇の中、ぽつんと一人きりでパイプ椅子に座っている感覚になる。そして、目の前に繰り広げられる非現実的な映画の世界・・・なんだか没頭しすぎちゃって、自分も川に飛び込みたくなりましたよ。