Sannicandro+ビット4兄弟+1 ― 2008年08月27日 00:32
まずはノルト・バレーゼ鉄道でBitontoまで行き、そこからSTPのバスに乗り換えた。
この種の近郊の街をつなぐバスに乗るのは面倒なことが多い。
バス停が鉄道駅前にあるとは限らない。切符はバスの中では買えず、売ってる場所がわからない。車内アナウンスがなく、バス停にも名前が書いてないから、降りるべき場所がどこか、わからない。
やはり、BitontoのSTPのバスは、駅前からは出ていなかった。とりあえず、街の中心まで行ってみると、立派なインフォメーションがあったので聞いてみると、すぐ近くのBarが切符売り場で、その場所からバスが出るとのこと(3人がかりで調べてくれました)。
そうやって、無事にバスに乗れはしたものの、今度は、降りる場所が問題になった。
この路線は、Bitontoを出てから、Bitetto,Binettoの街を経由して、目的地Sanniandroに至る。乗り過ごすと、Bitrittoに行ってしまう。よくもまあ、紛らわしい地名をいっぱい付けたものだが、ジグザグに進みながら、その全部を廻るバス路線である(したがって「ビット4兄弟線」と命名してやった)。地名を頭にたたき込んでおかないと、どこまで進んでいるのか、まるでわかったものではない。
もっとも、そろそろ着きそうだと思ったところでバスの運転手に声をかけたところ、お目当ての城の場所と、帰りのバス停を教えてもらうことができた。
その城は、Castello Federiciano と呼ばれている。
例によって、フェデリコ2世の城である。角張ったそのデザインは、バーリやトラーニなどの城とよく似ている。
ただ、ここは修復工事の最中らしく、中には入れなかった。
城の一部が屋敷に浸食されていたが、その部分には図書室らしきところがあって、そこの窓から中を少し覗ける程度だった。
察するところ、昔は城がポツンと建ってるような場所だったに違いない。街はあっても、小さな範囲にしか家並みはなかったのだろうと思う。街の教会も比較的新しい時代に建てられたもののようだった。
Sannicandroの滞在時間は1時間程度。まあ、あんまり観るところはなかったし。バスでBitontoに戻り、大聖堂を観に行った。
これまた時間帯が悪く、中に入れなかったわけだが、なぜか鉄柵の向こう側にガキンチョがいた。なんだ中に入れるのか、と一瞬思ったが、なるほど写真のとおり。
Bitontoもあまり長居をせず、次はRuvo di Pugliaの大聖堂を目指した。
こちらもプーリアの大聖堂の代表選手である。ユニークな"なで肩"のデザインが美しい。
バラ窓の上に、椅子に座ったような人物像があるが、これもユニークで、ありがちな聖人像とは全く雰囲気が違っている。ずんぐりむっくりの丸顔で、聖人らしくない。膝の上に書物を開いていることもあって、フェデリコ2世の像である可能性あるとかないとか。
と、今回もフェデリコ・ツアーで始まってしまったけれど、フェデリコ・ツアーは今日でおしまい。
明日からは、普通の観光地を巡る予定。
コメント
_ シケルガイタ様の召使い ― 2008年08月28日 16:05
_ ike ― 2008年08月29日 00:49
サッシを開けるときは、ハーネスを付けておきましょう。
_ aglianico ― 2008年08月29日 22:08
初心者ならいちいちうろたえるような場面満載。なんなく進んでいく達人の旅程には静かな爽快感があります。
この臨場感、楽しいですねー 0(^_^)0
路線図を見ながら「っんだよー、紛らわしい名前付けやがってー」といちゃもんをつけている私が今、そこにいるような錯覚におちいりました。
_ ike ― 2008年08月30日 20:40
このバス路線、ウケを狙ってわざわざジグザグに4兄弟をまわっているとしか思えません。
メモを見ながら乗っていても、頭が混乱しました。
_ 三個夏天 ― 2008年09月02日 22:56
_ ike ― 2008年09月04日 21:03
私の旅行はもう終わりかけてます。
今トラーニです。私もバスを乗りこなせたらいいのですが、わかりやすい鉄道ばかりです。荷物重いです。
_ 三個夏天 ― 2008年09月04日 23:13
_ ike ― 2008年09月05日 20:12
私、バスで街に帰れなくなり、ヒッチハイクを余儀なくされたことがあります。
イタリアには、くれぐれもお気をつけて。
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それに全く気がつかずしっかり戸締まりをし外出した召使い。
帰ってみたら、遠くの方でお姫様の悲しそうなお声が。
「みょぇぇ~みょぇぇ~」
無事、お城に帰れましたとさ。
それでもまた外出を試みるチャレンジャーな姫でした。