寫眞たるもの、かくあるべし ― 2010年06月15日 23:05
この写真は、先日、松本の街角で見かけたキャッチコピー。
生ける描写
個性の表現
藝的技巧
その古びた店舗は、かつての写真館だったのか、それとも画材商だったのかが全く判別できなかった。それほどに、"閉店"後の歳月は流れ、現役の店舗として活気があったであろう頃の気配は消えていた。
絵を描くのがかなり下手で、写真を撮るのは人並みよりちょっとだけ上手い私としては、このキャッチコピーが、願わくば写真館のものであったと思いたい(真偽不明だけれど)。
例えば金婚式の記念にと、とある夫婦とその子どもたちや孫たちが写真館を訪れる。
その瞬間を生きたその家族の生ける描写であり、その生き様を写し取った個性の表現である写真、そして藝と技術に裏打ちされた写真、店主の心意気は、そんな写真を完成させるところにあったのだと・・・。
まあ、日頃なるべく手を抜いて、運良く偶然にも上手い写真が撮れたらな~なんて考えている私としては、身が引き締まる思いでした。
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