寫眞たるもの、かくあるべし2010年06月15日 23:05

  
この写真は、先日、松本の街角で見かけたキャッチコピー。

 生ける描写
    個性の表現
       藝的技巧

その古びた店舗は、かつての写真館だったのか、それとも画材商だったのかが全く判別できなかった。それほどに、"閉店"後の歳月は流れ、現役の店舗として活気があったであろう頃の気配は消えていた。

絵を描くのがかなり下手で、写真を撮るのは人並みよりちょっとだけ上手い私としては、このキャッチコピーが、願わくば写真館のものであったと思いたい(真偽不明だけれど)。

例えば金婚式の記念にと、とある夫婦とその子どもたちや孫たちが写真館を訪れる。
その瞬間を生きたその家族の生ける描写であり、その生き様を写し取った個性の表現である写真、そして藝と技術に裏打ちされた写真、店主の心意気は、そんな写真を完成させるところにあったのだと・・・。

まあ、日頃なるべく手を抜いて、運良く偶然にも上手い写真が撮れたらな~なんて考えている私としては、身が引き締まる思いでした。

コメント

_ 三個夏天 ― 2010年06月16日 23:19

良くも悪しくも、松本の人は理屈っぽい、というのが印象に残っているのですが、なぜそうなったんでしょうか。

写真は苦手ですが、絵は得意だったというのが昔は自慢。でもポルトガルで久しぶりに絵を描いたら悲惨だったのが悲しい三個夏天より

_ ike ― 2010年06月16日 23:56

>良くも悪しくも、松本の人は理屈っぽい、というのが印象に残っているのですが、なぜそうなったんでしょうか。

私も、この言葉の選び方に「松本」を感じました。
おそらくは、松本の長い冬が人々をそうさせるのだと思います。それは、雪さえ降ってくれない究極の冬ですから。

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