ニカストロの城跡2012年01月09日 02:21


この土日はナポリに滞在しながら普通の観光をしている。でも慣れないせいなのか、相手が猥雑なる街だからなのか、この普通の観光ってのが、やけに疲れる。

ナポリに入る前の金曜日(1月6日)には、Nicastroに一泊して、この街の高台にあるCastello Normanno-Svevo を観に行った。こういうマニアック観光の方がずっと楽しい。

それにしても、探してみると、続々といろんなところにノルマン城がみつかるものだ。いちいち出かけていたらきりがないが、ここニカストロは省略できないと思った。
事前にGoogle Earthでみてみると、廃墟となっていることがわかったからだ。つまり、後の時代の付け足しよりも、ノルマン期の遺構の方がよく観られるのではないかと思った。

事実、行ってみると、適度に壊れていてなかなかいい感じ。
適度というのは、それが大規模な城だったということが一目でわかる偉容を保っていながら、修復して元通りにしようなどという気にはさせない程度にボロボロになっているということだ。

ホテルのあるニカストロの新市街は、ずっと下の方にある。なかなか大きな街で、明るくて住みやすそうな感じ。
ここはラメツィア・テルメ市の一部。ラメツィア・テルメって、なんでここに空港があって、地図の類でも大きな文字で表されるのか、ずっと不思議に思っていたけれど、実際に行ってみて納得できた。

ちなみに、夕食をとったレストランで、不思議なモッツァレッラに出会えた。舌触りはちょっとざらついていて、食感はいまひとつ洗練されていない感じ。でも、味と風味は抜群。最近食が細くなった私でも、さらりと一塊を食べることができた。おかわりしたいくらい。
今度カラブリアを旅するなら、初日にラメツィア・テルメに飛行機で入り、ニカストロに宿をとるというのがいいかも知れない、と思った。