【後】カフェ・アメリカーノのやり方2012年05月24日 00:53

(2012年1月10日:Foggia)

写真はフォッジャの駅にあるバールで、昼食をとっていたときのテーブルの様子。
右側のカップは、イタリアのバールの定番メニューであるエスプレッソである。それで、左側の金属製の容器には、お湯が入っている。"Cafe Americano"を注文したら、この2つが出てきた。

なるほど、(右の)エスプレッソを(左の)お湯で"割る"と、カフェ・アメリカーノが出来上がるというわけだ。
このエピソードを、職場の若い舎弟たちの一人に披瀝したところ、「またikeさんはテキトーなことを言ってるでしょ。デタラメなことを私たちに信じさせようとしてるようですが、ますます嘘がヘタになりましたね。」と言われたが、いや本当なのである(この写真が証拠だぞ!)。

この飲み方の難点は、全部のお湯が一度にはカップに入りきれないため、後でお湯の注ぎ足しをせざるを得ないこと。まるで蕎麦屋でそば湯を飲んでいるときのように、その"カフェ"はだんだん薄くなってしまうのである。
しかも、最初に入れておいた砂糖の甘みも薄くなるため、甘みの調節も難しい(それは、そば湯を飲むとき、残しておくべき薬味の量の加減にも似ている)。

要するにこれは、イタリア式エスプレッソを母体としつつ、方法論を日本のそば湯に求め、名前とその濃度をアメリカからとったような「日伊米合作」みたいな飲み物なのである。

おそらく、来日されたフォッジャ出身の方に”そば湯”の飲み方を教えるとしたら、"Questa bevanda giapponese, prende come cafe` americano, per favore."とか何とか、だいたいこんな風に言えばよいのではないかと思っている(すいません、どなたかイタリア語の添削お願いします。この夏、フォッジャから松本城見学にやってきた美女をナンパして蕎麦屋に連れて行く予定なので)。

コメント

_ 駄菓子 ― 2012年05月26日 15:55

やっぱり、今もそうでしたか。
お湯と別々に持ってくるのはいいアイデアですね。
私が昔経験したのは、すでになみなみとお湯が注がれたあとの飲料でしたから、まずいのまずくないのって……(あれ? どっちなんだろう)

prendereの命令形はprendiであります。
で、per favoreと付けるなら、prendiじゃなくて、丁寧な命令形(つまり接続法)のprendaが適当かなと。

命令形じゃなくて、「普通はこうして飲むんだよ」という言い方ならば、si prende come ~かな。
そのときは、per favoreは要らないと思います。
あくまでもすべて感覚ですが。

_ ike ― 2012年05月27日 14:28

駄菓子さん、丁寧な添削ありがとうございました。
接続法と,per fafaoreの組み合わせが適当という感じ、初めて知りました。いつもいい加減で、お手数おかけしております。
ともあれ、コレを練習してその日に備えておきたいと思います。

後からお湯を足してアメリカンにする。
映画『バグダッド・カフェ』の似たようなシーンを思い出しました。

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