住民に放棄された街2006年08月28日 21:11

ペンテダッティーロの街のことを知ったのは、前に書いたカラブリアの観光パンフレットの写真からだった。
といっても、その写真はあまりにも小さく、免許証用の証明写真ほどの大きさしかなかった。しかし、そのインパクトは抜群だった。
何もそんなところに住まなくても、と思わせる、奇岩にへばりついたような街。映画『エボリ』のロケ地になったクラコも凄いところだったけれど、ペンテダッティーロも凄そうだ。これは観に行かなくては!

たぶん、こんな所に好んで出かける日本人は私の知る限り2人だけである。
そして、1人は車を使わないはずだし、確かもう1人の方は、カラブリアの南端辺りりまでは来てないはず。きっと、私が1番乗りだと思っていた。
しかし、日本を出発する前に、車を使わないはずの1人の方のブログで、"バスで妙なところに出かけた"という記事を読んだ記憶がよみがえった。「ひょっとして・・・」と確かめたところ、やっぱり先客がいた。私が赴くところ、必ず"彼"の足跡あり。残念!

で、行ってみたところ、意外なことに、観光客がぞろぞろと散歩していた(クラコは立ち入り禁止だったが、ここは廃墟の散策ができる)。
ここは放棄された街であるため、住民はなくほとんどの建物は廃墟になっている。だが今は役所の事務所らしきものがあり、電気も水も来ている。ペンタデッティーロで行われる映画フェスティバルや祭りのポスターが貼られ、街の修復工事が進められていた。
おそらく数年後には立派な観光地になるはず。マテーラのサッシのように、やがて住民が住むようになり、ホテルなんかもできるんじゃないだろうか。

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プーリア

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